熱帯低気圧と台風の違い?最大風速が鍵【わかりやすく解説】
熱帯低気圧と台風の違い

 

皆さんは熱帯低気圧と台風の違いをご存知でしょうか?

この二つ実は構造は同じなんです。違いは最大風速にあります。

 

「熱帯低気圧が台風へ発達」

「台風が熱帯低気圧に変わりました」

こんな感じでニュースに取り上げられているよね。

この二つの現象のポイントは最大風速が17.2m/sを超えるかどうかです。

 

今回は熱帯低気圧とは、台風とはについてや、

熱帯低気圧と台風の違いなどについて触れていきたいと思います。

 

目次

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熱帯低気圧とは

熱帯低気圧とは

熱帯低気圧とは

 

読者様
そもそも熱帯低気圧とはなんなの?

 

簡単に言うと熱帯低気圧とは比較的暖かい海域で生まれる低気圧のことです。

そしてこの低気圧は台風の卵となりうる低気圧です。

つまるところ僕らの通勤通学や帰宅の天敵です。

こいつが台風に変わって日本を直撃して、大損害を与えるわけです。

 

熱帯低気圧の発生原因

熱帯敵威圧が生まれる暖かい海域とは、

具体的に海水の温度が26度以上の海域で発生しています。

海水面温度が高く (26–27°C)、転向力のある程度大きい北緯(南緯)5–25°の範囲で発生する。

引用:Wikipedia,低気圧

 

熱帯低気圧の発生箇所は下の画像の当たりが発生環境がいい具合みたい。

熱帯低気圧 発生

熱帯低気圧 発生

大体このあたりで台風に変化してるよね。

 

熱帯低気圧が生まれるには、大量の水蒸気が必要となります。

この場所の海水の温度は高く、海水が蒸発しやすいためこの場所で発生しやすいのです。

なので台風が生まれてくるのもこのあたりが多くなります。

 

台風19号はこの海域で急速に発達しました。

なんと発達スピードはサイクロンやハリケーン、過去の台風の中でも世界最速である。

それだけ危険度が高い台風なのです。

米国の専門科の話ではハリケーンの強さを示すカテゴリのランクの中で、

存在しないカテゴリ6クラスの台風だとの声も上がっている。

マジで危険です。

 

台風の発生箇所について詳しくは下記記事で解説しているので見てください。

 

熱帯低気圧と温帯低気圧との違い

低気圧の種類で熱帯低気圧のほかに温帯低気圧というものがあります。

名前は似たような物ですが、構造が全く違います。

 

熱帯低気圧は暖かく湿った空気により作られます。

温帯低気圧は冷たい空気と暖かい空気によって作られます。

これによって、2つの低気圧には大きな違いが生まれます。

それは前線を伴うか伴わないかです。

 

前線ってなんだっけ?って方のために下に画像を貼っておきます。

前線

引用:気象庁,日々の天気図

天気予報とかで見たことあるかとおもいますが、

この青線(寒冷前線)赤線(温暖前線)が温帯低気圧に発生します。

暖かい空気と冷たい空気の二つのがぶつかるところに前線は発生します。

なので、暖かい空気で構成されている熱帯低気圧には前線が発生しないのです。

豆知識
基本的に天気予報に載っている低気圧はこの温帯低気圧のことを言います。
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台風とは

台風とは

台風とは

 

次は台風とは一体なんなのかについて触れていきます。

冒頭でも触れたように、熱帯低気圧の最大風速が17.2m/sを超えた物が台風となります。

もう日本人にはお馴染みの気象災害だよね。

 

台風は夏から秋にかけてが一番発生しやすい時期です。

これは台風のガソリンとなる暖かな海水が蒸発しやすい時期だからです。

蒸発することによる水蒸気の潜熱で上昇気流が生まれ、雲がどんどん発達していくのです。

ホント夏場は迷惑極まりないよね。ひどい時は週一で来るもんね。友達かよって感じ。

 

命名について

ちなみに発生場所によって呼び名が変わるんだよね。

台風の名前

引用:Wikipedia,熱帯低気圧

ざっくり分けると下記の用になります。

ホントざっくり
台風:日本付近
ハリケーン:アメリカ方面
サイクロン:南半球

ハリケーンやサイクロンの比較はまた別の記事で解説しようかと思います。

名前が違うだけで構造は一緒です。

 

ただ、生まれた場所によって渦の巻き方に違いがあります。

これにはコレオリ力が関係しています。

渦の巻き方

北半球 反時計回り 日本はこっち

・南半球 時計回り

コレオリ力も難しいので別記事で解説します。

 

台風の大きさと強さについて

台風にも強さの階級があります。

台風の強さの階級
強い    最大風速 33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満
非常に強い 最大風速 44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満
猛烈な   最大風速 54m/s(105ノット)以上

※ちなみに1ノットが時速1852m

秒速33mってぶっちゃけ意味わかんない速度だよね。

 

台風の大きさは強風域の半径で測ります。

強風域とは風速15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲のことを言います。

天気予報でいう台風の円の黄色い部分だね。

 

そして更に強い風速が吹く場所を暴風域と言います。

これは風速25m/s以上の風が吹く場合か吹く可能性がある場合に言います。

これは天気予報でいう台風の円の赤い部分です。

台風の大きさの階級
大型(大きい)                500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい)  800km以上
この画像がわかりやすいかな。

台風の強風域(黄色い円)がこの大きさに当てはまると、

大型の台風もしくは超大型の台風と分類されます。

超大型の台風とか日本が埋まるレベルなんだね。怖

 

この二つの強さと大きさによって気象庁からの発表が変わります。

大型で非常に強い台風

省略形  強い台風、大型の台風など。

それぞれが階級の基準に満たない場合は、上の用に省略された名称で呼ばれます。

 

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熱帯低気圧と台風の違い

熱帯低気圧と台風の違いとは

熱帯低気圧と台風の違いとは

 

熱帯低気圧と台風について触れてきました。

この二つの違いは冒頭でも触れているように最大風速の違いだけです。

要は規模が小さいか大きいかの違いだけなのです。

 

台風はクラスチェンジシステム搭載

二つの内部の構造は暖かな湿った空気により作られている同じ構造ため、

発達していく過程で最大風速が17.2m/sを超えた場合に、

熱帯低気圧から台風へとクラスチェンジするのです。

 

これは逆も然りで、

台風は陸地に上がると発達するための水蒸気を得られなくなり、勢力は衰えていきます。

その結果、最大風速が17.2m/s以下になれば熱帯低気圧へとクラスダウンするのです。

 

なんとジョブチェンジシステムも搭載済み

そして台風は北上していくことにより、

冷たい空気を取り込むことがあります。

本来台風は、暖かい空気をまとっているだけですが、

冷たい空気を取り込むことにより、温帯低気圧へとジョブチェンジする場合があります。

 

こんな感じで台風は色々な条件によって、

名前や構造が変わっていったりするのです。

いずれも日本に近づいてくる場合は警戒が必要です。

日頃から台風の情報には注意しましょう。

 

熱帯低気圧と台風のまとめ

夏場は特にニュースで聞く機会が多くなる、

熱帯低気圧や台風について知っておくことは大切です。

なぜ発生するのか、なぜ熱帯低気圧が台風になるのか、

なぜ台風は温帯低気圧になるのか。

 

色々な疑問を重ねていく事で防災について考える機会が多くなり、

結果、災害で何が起こるのか、自分にどんな危険が及ぶのかを想像するようになります。

これが大事なのです。日々想像して様々な災害を想定してください。

台風が来るたびに防災意識を高めるようにしようね。

特に台風は土砂災害や河川の氾濫や洪水などを引き起こしやすいので、

他の災害の誘発についても注意が必要です。

防災セットや非常食の準備は怠らない用にしておくべきです。

 

以上、防災やってみたのこーちゃんでした。

ばいばいばーい

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