オーバーシュートとは?医療崩壊を起こす爆発的患者急増について
オーバーシュートとは

 

オーバーシュートとは?って思う方多いのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの最新の情報はいつもわかりずらい。

オーバーシュートとはをわかりやすく言うと、

感染者の爆発的患者急増のことを言います。

 

今回はオーバーシュートとはについてや、

オーバーシュートによる医療崩壊について触れて行きたいと思います。

目次

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オーバーシュートとは

オーバーシュートとは

オーバーシュートとは

 

読者様
今度はオ、オーバーシュート?意味わかんない!!日本語で伝えてよ!!

新型コロナウイルス関連のワードで、

次々と出てくる専門用語についていけない方が多いのではないでしょうか。

ホント日本人は英語の横文字を使いたがりますよね。

日本語でわかりやすく伝えなきゃ意味ないでしょって思いますけど。

 

オーバーシュートってなに?

まぁ愚痴はそこそこにして、このカタカナについて解説します。

オーバーシュートとは爆発的患者急増のことを言います。

読んで字のごとく、感染者が急激に拡大してくことを指します。

わかりやすい専門会会議の資料を一つご覧ください。

これは国別の新型コロナウイルスの累計感染者数のグラフです。

あるときを境に感染者が急増しているのがわかりますよね。

イタリア、フランス、ドイツ、スペインでオーバーシュートが起きているのがデータから読み取れます。

このように、爆発的な感染拡大がオーバーシュートというのです。

 

そして最近のイタリアでの感染拡大がかなり危険な状況です。

イタリアでのオーバーシュート(爆発的患者急増)について

イタリアの2020/3/21の累計感染者数は47021人。

そして1日後の2020/3/22の累計感染者数は53578人。

つまり、1日での感染者の伸びは6557人

1日での伸びは中国武漢を上回る数と言われています。

このまま感染者が増加すると累計の感染者が中国を上回る可能性が高いです。

 

これらのデータは日本経済新聞が公開している、

新型コロナウイルス感染世界マップから情報を得ています。

新型コロナウイルス感染マップ

 

なぜオーバーシュートが起こるのか?

ではなぜオーバーシュートが起きてしまうのでしょうか。

専門家会議の内容でオーバーシュートが起こる可能性について、

大都市でオーバーシュートが起こる可能性が高いと結論が出ています。

なお、オーバーシュートが生じる可能性は、人が密集し、都市としての人の出入りが多い
大都市圏の方がより高いと考えられます。

引用:厚生労働省,「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)

 

そしてその爆発的感染を起こす原因として、クラスター感染(集団感染)があります。

クラスター感染は1人によって1つの集団が感染を起こすという事。

そしてその集団の感染者がまた別の集団を感染させる。

こうしてクラスター感染が集団から集団に伝播していき、一気に感染者が急増してしまうのが原因なのです。

 

大都市では集団があちこちにあります。ライブやスポーツ観戦、会議や満員電車など。

こうしたことからクラスター感染が起きやすい大都市は、

オーバーシュートが起きやすいという事につながる訳なのです。

 

クラスター感染については以下記事でまとめています。

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オーバーシュートによる医療崩壊

オーバーシュート 医療崩壊

オーバーシュート 医療崩壊

 

読者様
オーバーシュートが起きたら医療崩壊するって聞いたけどそれ本当なの?

 

この医療崩壊については絵空事ではなく、

政府と専門家が話し合う専門会会議でも議題に上がり、大きな懸念材料となっています。

オーバーシュートが起きると、欧州でも見られるように、その地域では医療提供体制
が崩壊状態に陥り、この感染症のみならず、通常であれば救済できる生命を救済できなくな
るという事態に至りかねません。

引用:厚生労働省,「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)

海外では実際に医療崩壊の事態に陥っています。

医療崩壊が起こると何が怖いかというと、助けられる命が助けられなくなる事です。

そして医者は命の選択(トリアージ)を行わなければなりません。これは最悪の決断です。

 

医療崩壊について

想像してみてください。

風邪をひいたら病院に行きますよね。誰だってそうだと思います。

では皆が風邪をひいたらどうなると思いますか?

 

答えはみんな病院に行くです。

そうするとどうなると思います?

めちゃくちゃ混みますよね、当然病院で仕事をしている医療従事者の人数は限られています。

患者が増えたからといって、医療従事者の人数が増える訳ではありません。

限られた人数で急増している患者を対応しなければなりません。

これには当然無理が生じます。病院にもキャパシティがあります。

そして医療従事者には常に感染のリスクが伴います。

病院側の人間も感染してしまったら、患者を対応する人数も減ってしまいます。

こうなると医療が受けたくても受けられない状態になってしまうという事です。

 

つまり爆発的な感染者の急増は、

病院のキャパシティを超えて対応ができなくなる事によって医療崩壊につながるのです。

日本はこうならない為の対策をとっています。

感染することは見込んだ上で、死者を増やさないための対策です。

オーバーシュートが起きると助けられる命が助けられなくなります。

幸い、日本の対策は功を奏しています。

このままワクチンが完成するまで逃げ切れればいいのですが。

 

4月6日追記

現状、首都圏ではオーバーシュートが起きているように感じられます。

しかも各地の感染症病床が埋まりつつあります。

感染症 病床

感染症 病床

これは全国の感染症の病床数と患者数を表した表です。

左が患者数/右が病床数

黒塗りの県は既に病床数が足りない所です。

首都圏の病床数が既にやばい状況です。あと1週間もかからずに足りなくなるんじゃないの?って感じ。

そうならないために東京都では軽症者や無症状者をホテルに移動させる準備をしています。

4/7から順次移動させるとのことなので、東京都の病床は少し余裕が出る。

 

オーバーシュートが起きてしまったら

もし、仮に日本でオーバーシュートが起きてしまった場合、

専門家会議では他国で行われている、ロックダウン(都市閉鎖)を行う選択もありえると示唆しています。

そして、そうした事態が生じた場合には、その時点で取り得る政策的な選択肢は、我が国でも、幾つかの国で実施さ
れているロックダウンに類する措置を講じる以外にほとんどない、ということも、国民の皆
様にあらかじめ、ご理解いただいておく必要があります。

引用:厚生労働省,「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)

これは覚えておいてください。

日本でも大都市の閉鎖がありえるという事を。

東京、名古屋、大阪その他これらの大都市が閉鎖される可能性が残っているということを。

大都市に限らず、急増した市町村でも閉鎖する可能性がありえます。

そしてこの選択を取るしか方法がないという事実を。

 

3/24日に小池都知事は事態によっては、東京都をロックダウンする可能性があることを示唆しました。

日本でも直ぐそばに都市封鎖の危険性が迫っていることを意味しています。

 

ロックダウンは最悪の結末です。

医療が崩壊し、物流は止まり、経済は止まり、人の命が散る(経済的に)。

こうならないためにも、僕たちは感染しないという意思を持ち、

ひとりひとりが感染予防を徹底しなければなりません。

 

ロックダウン(都市閉鎖)に関しては以下の記事で詳しくまとめています。

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オーバーシュートとはまとめ

「オーバーシュート、何それ意味わからん」

気持ちはわかります。でも知っておいてください。

爆発的な患者の急増は突然起きる。気づいた時には周りが感染者だらけ。

自分が感染しているかもしれない。なんて事態になることはありえるのです。

だから日頃から感染しない為に防衛してください。

マスクはもちろん、手洗いうがいアルコール消毒は誰だってできます。

忘れないでください。ウイルスは常にそばにいるという事実を

 

以上、防災をやってみたのこーちゃんでした。

ばいばいばーい

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