浅間山噴火のハザードマップについて!噴火時の対応とは?
浅間山噴火のハザードマップ

 

つい先日、浅間山が噴火したよね。

浅間山周辺に住んでいる方や軽井沢に旅行に行かれる方、

ハザードマップは確認しましたか?

 

活火山はいつ噴火してもおかしくありません。

現に浅間山は前兆なしで噴火しました。

ハザードマップを見てどこが危険になるのか、

どこなら安全なのか、これは命を守るために必ず確認してください。

 

今回は、浅間山の噴火の歴史についてや、

浅間山の噴火ハザードマップの解説をしていきます。

目次

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浅間山の噴火

浅間山の噴火

浅間山の噴火

 

読者様
浅間山が噴火したってホント?

 

本当です。マジです。浅間山は小規模な噴火を起こしました。

直近ですと、8月7日と8月25日に小規模な噴火が起きてます。

 

浅間山の噴火警戒レベル

8/7に起きた噴火により、浅間山は火警戒レベル3に引き上げられていました。

これは入山規制に値するレベルです。

噴火警戒レベルは5段階あって、その中の3番目に危険なレベルだけど、

規制範囲内に入ったら命の保証はできないよっていう侮ってはいけないレベルです。

 

しかし19日に火山の活発な活動は見られないとのことで、

噴火警戒レベル2に下げられている状況です。

8/25の小規模噴火後も噴火警戒レベルは2のままです。

火口周辺の立ち入り規制等がされています。

 

前兆なしの噴火

今回、浅間山の噴火で特徴的なのが、

前兆なしでの噴火が起きたということ。

 

通常、火山はマグマが地下から地上に上がってくる過程で、

何かしらの前兆現象を引き起こします

下の画像の用にマグマは

噴火のメカニズム

引用:気象庁,火山噴火の仕組み

火山噴火の前兆
地震、微動、地形の変形、電磁気の変化、熱の異常、火山ガスの変化、噴煙の変化

浅間山は過去の噴火では、

上にあげたように火山性地震やマグマによる地形の変化が現れるなどの噴火の前兆があった。

 

今回の噴火では、

火山性地震や火山性微動、地形の変化などの異常などは見受けられなかった。

とされています。

このように様々な角度から常時観測しているにも関わらず、

噴火が予測できない場合もあるのです。

 

浅間山と同様な前兆なしの噴火ってほかでも結構事例があるのです。

前兆無しの噴火
2014年の御嶽山噴火

正確には前兆はあったが、噴火の直前すぎて周知が間に合わなかった。

というのが正解です。

どんなに観測していようが、予兆が出ないもしくは直前だけに前兆が出る。

活火山へ登山や観光に行く場合は、ここは肝に銘じておいてください。

 

活火山の代表格である桜島の噴火に関することも、

別記事でまとめてありますので、ご確認ください。

ちなみに桜島は噴火しまくっていてレベチです。

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浅間山噴火のハザードマップ

それでは、浅間山の噴火の概要について触れたところで、

本題のハザードマップについてお話していきます。

 

大規模噴火した場合の浅間山のハザードマップを上に貼り付けてあります。

細かく見ていきましょう。

噴石範囲と溶岩流の範囲

浅間山 噴石範囲

浅間山 噴石範囲

火口から近い場所では、

溶岩流、噴石、火砕流、火砕サージなど遭遇すれば命に関わる現象が起きます。

浅間山の火口付近には2.3キロ地点に火山館と言われる施設がありますが、

避難シェルターが併設されているので比較的安全です。

ほかには民家などはないので、溶岩流や噴石による大きな被害は少ないかと思います。

ですが、登山者の方に大きな被害を与える可能性は十分あります。

今回の噴火では小規模だったのでけが人は出なかったのが幸いです。

 

溶岩流の範囲

溶岩流については登山ルートとは逆側の方向に流れます。

なので溶岩はそこまで心配しなくて大丈夫です。

下の登山ルートの画像と照らし合わせてみてください。

浅間山 登山ルート

浅間山 登山ルート

 

噴石範囲

噴石についてはどこに飛ぶかは予測不能です。

基本的には火口から半径2キロ~3キロ地点までが噴石が飛んでくる可能性がある距離です。

火口まで3キロ地点の場所にいる場合は警戒してください。

 

そして浅間山では例外があります。

1783年の浅間山噴火においては約11km噴石が飛んだと記録されています。

1783年の浅間山噴火において約11kmの飛距離を記録している。

引用:国土交通省,火山災害に携わる検討について

割と飛距離意味不明だよね。

石ってそんなに飛ぶものなのかね。

 

火砕流と火砕サージ

浅間山 火砕流

浅間山 火砕流

火砕流は噴火とともに噴出した、

水蒸気や火山灰、石や岩や空気などが入り混じって流下する現象です。

非常に高温と言われており、100度以上に達する場合もある。

そして一番怖いのが落下する速度。

時速100kmを超える速度で山を降りてくる。

 

生身の人間が飲み込まれればひとたまりもありません。

上の画像にある御代田町役場や軽井沢町役場、小諸市役所付近に住んでいる方は、

噴火の情報が入ったら即座に避難してください。

これは噴火の大小に関わらずです。

火砕流はそれだけ一瞬の判断遅れも許されません。

下の記事に火砕流の動画があります。火砕流に飲み込まれる動画もあります。

 

だから火砕流から逃げるには普段から逃げる経路を想定しておいてください。

 

登山中の噴火してしまったら?

では、仮に登山中に大規模な噴火が起きてしまった場合、

私たちはどうするべきだと思いますか?

 

避難シェルター(避難壕)

まず一番は避難シェルターが近ければ、避難シェルターへ逃げ込むことを最優先としてください。

ぶっちゃけ生身では火砕流や火砕サージ、噴石と遭遇したら助かる可能性は低いです。

火砕流や火砕サージの怖さがわかる動画を下記ページに貼っているので、確認してみてください。

 

これはどの活火山でも言えることなのですが、

登山する前に必ず避難シェルターの位置を把握しておいてください。

浅間山には4つの避難シェルターがあります。

基本は登山ルートに沿った場所に設置されています。

浅間山 登山ルート

浅間山 登山ルート

浅間山の避難シェルター
前掛山 火口から500m地点 2つある
火山館 火口から2.3キロメート地点
槍ヶ鞘 火口から3キロメートル地点
この場所は必ず覚えておいてください。

 

岩陰に隠れる

もし近くにシェルターがない場合、

大きな岩陰に隠れて噴石をやり過ごしてください。

ヘルメットやリュックなどで頭やカラダを守ってください。

 

火山ガスに注意

二酸化炭素や二酸化硫黄など人間にとって非常に害のあるガスです。

吸い込めば酸欠になり非常に危険な状態になります。

噴火時には火山ガスにも注意が必要です。

いつもと違う異臭を感じたらすぐその場を離れてください。

マスクや濡らしたタオルを口に当てて、高台や風上に避難してください。

 

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浅間山 噴火まとめ

日本には多くの活火山があります。

浅間山に限らず、火山は噴火する可能性があり、

完全に予測することは現代の科学ではまだ難しいです。

だからこそ、登山する場合は噴火を想定した準備を心がけてください。

 

いざとなったら避難出来る場所、体を守る道具、安全な場所への避難経路。

全部準備できます。だからやりましょう。

そんで山頂の最高の景色を拝みましょうよ。

いいハイキングライフを願っています。

 

以上、防災やってみたのこーちゃんでした。

ばいばいば-い

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