線状降水帯のメカニズム

 

線状降水帯という積乱雲の集合体を皆さんはご存知でしょうか。

これは集中豪雨の原因になる非常に危険な気象現象です。

線状降水帯のメカニズムは積乱雲の連続発生によるものです。

 

西日本豪雨(平成30年7月豪雨)もこの線状降水帯により、

集中豪雨が続いた事が原因で起きています。

2019年7月の九州での豪雨も線状降水帯による物です。

 

今回は集中豪雨を引き起こす線状降水帯とはなんなのか、

線状降水帯のメカニズムとはなんなのかについて触れてきたいと思います。

線状降水帯とは

線状降水帯とは

線状降水帯とは

 

読者様
線状降水帯?んなもん聞いたことねぇよ、集中豪雨のこと?

こーちゃん
惜しい!線状降水帯は積乱雲の集まりで、これによって集中豪雨が起きるんだ

 

線状降水帯とは冒頭でも説明したように、

積乱雲が連続して発生し帯びのように連なり、

停滞することから集中豪雨の原因とされている現象です。

線状降水帯の実体は,複数の積乱雲の集合体(メソ対流系の一種)である.

引用:日本気象学会,線状降水帯

 

実際に映像を見てもらえるとわかりやすいかな。

下の映像は2017年の7月に起きた線状降水帯の映像です。

短期間に急激に発達するのが積乱雲の特徴です。

そして積乱雲が次々に生まれるのがこの線状降水帯の最大の特徴です。

積乱雲が生まれて、風で流されて、また生まれて、また風で流される。

これを繰り返すことによって停滞してるようになり、同じ場所で集中的に豪雨を降らせている。

イメージとしては突発的に来るゲリラ豪雨が何時間も続くイメージです。

 

豆知識 局地的大雨と集中豪雨の違い
☆局地的大雨   単独の積乱雲が局地的に大雨を降らせる(ゲリラ豪雨)、
       数十分の短時間に、数十mm程度の雨量をもたらす雨
★集中豪雨      積乱雲が連続して通過して長時間の間豪雨を降らせ続ける。
         局地的大雨が連続して発生しているイメージ。
                       積乱雲が停滞することにより数時間にわたって強く降り続け、
       100mmから数百mmの雨量をもたらす雨。

 

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線状降水帯のメカニズム

線状降水帯のメカニズム

線状降水帯のメカニズム

それでは線状降水帯とはなんなのかについて説明したところで、

次に、線状降水帯のメカニズムについてお話していきます。

 

まず順を追って説明してきます。

積乱雲

線状降水帯を作っている原因は積乱雲にあります。

積乱雲は大気の状態が不安定なときや強い上昇気流が発生する環境で発生します。

大気の状態が不安定とは、上空に冷たい空気、地上に暖かい空気がある状態のことを言います。

積乱雲

引用:気象庁,積乱雲の出来かた

暖かい空気は軽いので、上へ上へと水蒸気を含んだ空気が登っていきます。

水分を含んだ空気が上空で冷やされ水や氷の粒になり積乱雲へと発達するといったメカニズムです。

 

そして大気の状態が不安定になりやすいのが夏の時期です。

この時期はよくゲリラ豪雨とかに会うよね。

これも積乱雲が急激に発達してゲリラ豪雨を発生させているんだ。

なので線状降水帯が発生する時期も夏が多いとされているよ。

2018年の西日本豪雨も7月だったし、

2019年の九州での線状降水帯による集中豪雨も6月~7月にかけてだったよね。

 

では積乱雲が発生した後、なぜ連続して積乱雲が発生するのでしょうか?

この現象の鍵となるのが、湿った風と一定の風向にあります。

 

そしてこれが線状降水帯を生み出す最大の原因です。

バックビルディング現象

バックビルディング現象

引用:ウェザーニュース,集中豪雨をもたらす線状降水帯とは?

バックビルディング現象とは、上の画像がわかりやすいかな。

積乱雲が風上で繰り返し発生して風下に流れてき、常に積乱雲が豪雨を降らせ続ける。

風上の積乱雲が都内のビルのように並んで作られていく様から、

バックビルディングという名前になったと言われています。

 

バックビルディング

引用:Wikipedia,線状降水帯

上の動いている画像のように、

常に風上から積乱雲が発生して風下に流れ続けているよね。

これが極端に強い雨が続く原因=集中豪雨につながるという事なのです。

 

そしてこのバックビルディング現象を生む最大の原因は、湿った風と一定の風向。

発生しやすい4条件として「雲の元となる暖かく湿った空気の流入」「その空気が山や冷たい前線とぶつかるなどして上昇」「積乱雲を生みやすい不安定な大気状況」「積乱雲を流しては生む一定方向の風」

引用:Wikipedia,線状降水帯

要は積乱雲を生むプロセスって扇風機と同じなんですよ。(謎理論

 

ちょっと謎理論を展開するので生暖かい目で見てください。(批判は悲しいのでご遠慮願います

謎理論1

扇風機は電気を得ることにより、(ガソリン)

プロペラを回し、(動力)

周りの空気を押し出して風を送る。(動力により得られる物)

電気は絶えず供給されることにより、プロペラから継続して風を得られる。(継続性)

謎理論2

積乱雲は地上の湿った空気と上空の冷たい空気を得る事により、(ガソリン)

上昇気流が生まれ、(動力)

積乱雲を発生させる。(動力により得られる物)

ガソリンから絶えず積乱雲は発生し、一定方向の風により次々と新しい積乱雲が生まれる(継続性)

とまぁバックビルディング現象のメカニズムをわかりやすく扇風機に例えたけど、

かえってわかりにくくなってしまったかな。笑

 

線状降水帯の予測

今までは線状降水帯を事前に予測するのは困難とされていました。

これはゲリラ豪雨でも同じ事が言えます。

突発的に現れて、瞬間的に成長、あっという間に消滅、

というのがゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の特徴です。

これを今の技術では予測が困難とされていました。

※2018年頃にゲリラ豪雨を予測するシステムがウェザーニュースから出ている

 

しかし、2019年6月から防災科学技術研究所と日本気象協会が、

線状降水帯の予測実証実験を開始しました。

特に被害が大きい九州地方で実証実験が開始されています。

 実験では、空気中の水蒸気を観測し、線状降水帯の発生予測を半日単位で1日2回、メールで9市村に発信する。発生が予測されれば、対象自治体の地図上に「線状降水帯が発生する可能性が高い地域」「数十年に一度の豪雨が発生する可能性がある警戒地域」を色分けして伝える。9市村側は避難情報を出す判断材料の一つにする他、実際の降雨状況などを防災科研側に伝えて、予測の精度向上を狙うという流れだ。

引用:毎日新聞,豪雨もたらす「線状降水帯」の発生予測を 防災科研などが実証実験

この実験が成功しデータが取れれば、

もっと早く事前避難を促せるようになると思います。

今後の検証に期待です。

 

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線状降水帯のまとめ

線状降水帯は集中豪雨をもたらす非常に危険な気象現象です。

集中豪雨により様々な災害が起きており、

決して甘く見てはいけない現象です。

 

特にこの夏の季節は九州地方での発生が多いので、

線状降水帯が発生した場合は必ず事前避難をするようにしてください。

集中豪雨による冠水や洪水は逃げ遅れれば避難が困難になる可能性が高いです。

どうか皆様、過去の教訓を活かして事前避難の徹底をお願いします。

 

以上、防災やってみたのこーちゃんでした。

ばいばいばーい

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